2017年10月28日土曜日

トゥルースの視線【第122回】

Truthのロボットサイエンスは何が違うの?
~ 理論・カリキュラム・実践の三位一体による高い実績 ~

当アカデミーは、2000年から教育用レゴブロックを教材とした科学技術教育、2001年からロボットを教材としたロボット製作・プログラミング教育、2008年からScratchなどを使用したプログラミング教育を行ってきたパイオニアとして知られています。いわゆる今はやりの「STEM教育(科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)」の先駆けです。当時はロボット製作やプログラミングの教室はほとんど皆無であり、一般世間の大人からはまだまだ玩具、お遊び程度に思われていた時代です。

しかし、昨今はロボット教室やプログラミング教室が全盛の時代。そんな中、今年のロボットサイエンス体験会で初めて次のようなご質問を受けました。「ロボット教室はたくさんありますが、この教室は他と何が違うのですか?」と。そこで、改めて何が違うのかをまとめてみました。

1) 根底として、プログラミング教育・ロボット教育の元祖、マサチューセッツ工科大学メディアラボのシーモア・パパート元名誉教授が唱える「コンストラクショニズム」という教育理論(21世紀教育の最大のテーマ「社会的構成主義」に通じる考え)に基づく教育を実践し、教育関係者からは「理論と実践が完璧に一致している」と高い評価を受けています。

2) 実践に基づいたオリジナルのカリキュラム・授業案に対する信頼が高く、教師用の指導書として出版され、学校の先生を始め多くの指導者が活用していたり、科学館や行政機関、学校での授業提供も15年以上継続して行ったりしています。国立教育政策研究所の論文でも、私共の指導書に基づいた実践事例が紹介されています。

3) 初心者から上級者までが学習できる豊富なカリキュラムを提供しています。ブロックサイエンスでは2・3年生からレゴ社WeDoから始めますが、ロボットサイエンスではレゴマインドストームEV3から始まり、ロボットの自作からセンサー製作、C言語によるプログラミング、Arduino(アルデュイーノ)基盤を使ったロボット製作やプログラミングなど、小学生から高校生まで学べる内容を用意しています。

4) 教室の授業での指導は、当アカデミーの卒業生を中心に、国際的なロボットコンテスト「ロボカップジュニア」でジャパンオープン(全国大会)に何度も出場したり世界大会に出場したりして、現役時代(19歳以下)に活躍したOBが担当しています。彼らのロボット製作やプログラミングの思想や技術、考え方の文化が伝承される環境を用意しています。

5) ロボットコンテストを「これまでの学習の発表の場、広い地域からの人々との交流による学びの場」と捉え、積極的に参加しています。ロボカップジュニアでは、2004年からほぼ毎年日本代表として世界大会に参加し世界チャンピオンも輩出している、最も実績ある団体の一つです。また、宇宙エレベーターロボット競技会でも昨年は小学生部門で1位と3位に入賞。FLLジュニアでも高い技術力が評価され、モデルデザイン賞を受賞。今年から参加を始めた、アメリカ発祥の国際的なロボットコンテスト「ロボレーブ」では、当アカデミーが参加するNPO法人科学技術教育ネットワーク(略称NEST)が東日本大会の運営を依頼され、東日本での普及を図っています。

 また、当アカデミーが全面協力しているNESTでは、現在世界的に科学教育として必要とされる「制御」と「データロギング」をテーマに、「NESTロボコン」や「ロボットの鉄人合宿」「ICTサイエンスキャンプ」などを毎年行い、ICTを活用した教育実践事例のコンテスト「ICT夢コンテスト」で3年連続CEC奨励賞を受賞。その教育の質の高さが評価されています。

  この17年間パイオニアとして日本のSTEM教育をリードしてきましたが、時代が私たちに追いついた今、さらなる魅力ある先進的な教育を提供していきたいと存じます。Truthの新たなチャレンジをご期待ください。

トゥルース・アカデミー代表
中島晃芳

■ロボットサイエンス
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